都立新宿高校受験生なら知っておきたい基本情報
JR新宿駅から徒歩4分という立地にあるのが都立新宿高校です。
新宿駅から徒歩4分と聞くと繁華街のど真ん中にあるのではと思うかもしれませんが、そんなことはありません。歌舞伎町に近い東口からはだいぶ離れた新南口から徒歩4分の場所。
甲州街道を挟んで都立新宿高校側は新宿の歓楽街とはイメージが違います。
意外と落ち着いて通学できる立地になっています。
東京都の進学指導特別推進校に指定
都立新宿高は進学校で、東京都の進学指導特別推進校にも指定されています。受験雑誌などでは都立トップ3校(日比谷、西、国立)に次ぐ2番手校のひとつになっています。
特徴は単位制の高校だということ。
国語、数学、英語などは習熟度別に授業を行っています。
習熟度別というのは簡単にいうと成績別です。
定期考査ごとにクラスを編成して、基礎クラスや応用クラスなど自分の学力にあった授業を受けることになります。
女子生徒のほうが多い
また、単位制の高校は募集枠が男女別になっていません。
このため男女が半々とは限らないのです。
例えば、平成27年度の合格者でみると、男子128名(推薦含む)に対し、女子195名(同)と女子のほうがかなり多くなっています。
平成29年度時点の生徒数(全学年)は、男子生徒437名、女子生徒524名とやはり女子のほうが多くなっています。
通学範囲、出身中学は?
JR新宿駅から徒歩4分という立地の良さから都立新宿高校には地元の新宿区以外からも多くの生徒が通っています。
ホームページに出身中学の区市町村別生徒数が掲載されているのですが、もっと多いのは練馬区で全校生徒の12.6%。次に多いのが世田谷区の9.1%とかなりばらついています。
全校生徒の約2割は市部が出身中学で、町田市、西東京市、調布市などが多くなっています。
小田急線、西武新宿線、京王線が通学するのに便利なのかもしれません。
平成29年度学校経営シート
- 授業 … 50分6時間(火、水は7時間)、土曜授業年間18回
- 制服 … 男子:詰襟(黒)、女子:ブレザー(紺)
- 主な進学実績(平成28年度)…国公立大学等の現役合格95人、難関4国立大現役合格(東大・京大・一橋・東工)12人、早稲田慶應の現役合格74人
一般枠の倍率は2倍前後、推薦枠は6〜7倍
受検倍率は都立高校の平均よりも高く、一般枠で2倍前後、推薦枠は6倍から7倍で9倍を超えた年もありました。
都立新宿高校の受検倍率推移
年度 | 一般枠 | 推薦枠 |
---|---|---|
平成29年度 | 2.14倍 | 7.56倍 |
平成28年度 | 1.95倍 | 6.34倍 |
平成27年度 | 1.90倍 | 6.16倍 |
平成26年度 | 1.98倍 | 7.59倍 |
平成25年度 | 2.15倍 | 9.59倍 |
都立新宿高校の受験対策
都立新宿高校の入学試験(一般枠)では、都立高校の共通作成問題と自校作成のオリジナル問題が出題されます。
- 国語、数学、英語(リスニング除く) … 自校作成のオリジナル問題
- 社会、理科、英語(リスニング) … 都立高校共通問題
新宿高校はすべてオリジナル作成問題だと勘違いしている人がいますが、社会、理科、英語(リスニング)に関しては都立高校共通問題です。
なので、社会や理科に対しては通常の都立高入試対策をしっかりやっておくことが重要です。
難易度の高い問題ばかりを無理して解く必要はありません。