都立高入試数学の正答率データから必要な受験対策を解説

都立高入試数学の正答率データから必要な受験対策

都立高校入試の過去問では問題ごとの正答率も公開されています。
(東京都教育委員会ホームページ「入試情報」)

 

数学で問題傾向がはっきりしている大問【1】について問題ごとの正答率から必要となる受験対策をまとめておきました。受験生は参考にしてみてください。

 

都立高入試での数学の問題傾向

都立高入試(一般枠)での問題傾向は下記のようになっています。

分類問題配点×問題数合計点
大問【1】計算問題5点×8問40点
作図問題6点×1問6点
大問【2】文章題5点×1問5点
文章題(証明)7点×1問7点
大問【3】グラフ(選択式)5点×3問15点
大問【4】図形(選択式)5点×1問5点
図形(証明)7点×1問7点
図形5点×1問5点
大問【5】図形5点×2問10点

 

大問【1】だけで100点満点中の46点を占めています。
ここは同じような問題が出題されるので、確実に得点源としたいところです。

 

ただし、正答率データを見ると、得点源にできていない人もいるようです。

 

都立高入試での数学【1】の正答率データ

問・配点H29年H28年H27年H26年H25年
[問1] 5点92.9%89.9%76.3%85.8%96.8%
[問2] 5点95.0%92.7%97.2%96.4%91.2%
[問3] 5点70.6%86.6%90.6%77.3%88.7%
[問4] 5点91.2%93.0%91.4%93.4%95.4%
[問5] 5点94.8%93.2%91.5%85.7%91.6%
[問6] 5点83.9%83.3%77.1%68.7%92.6%
[問7] 5点74.5%55.7%72.8%47.9%62.5%
[問8] 5点49.3%67.6%67.3%64.5%35.4%
[問9] 6点67.3%63.2%42.0%40.6%73.1%
  • 東京都教育委員会ホームページの資料を基に作成
  • 80%未満を赤字表示

 

問7以降は毎年、正答率が80%未満となっています。
それぞれ次のような問題が出題されています。

  • 問7…二次関数の変域・変化の割合を求める問題や統計で中央値を求める問題。
  • 問8…確率を求める問題が円の中の角度を求める問題
  • 問9…作図問題

いずれも、それほど難しい問題ではありません。

 

出題パターンが決まっているので、類似の問題集を多めに解いて、確実に正解できるようになっておくことが大切です。

 

また、数学は全部で大問が【1】から【5】まであります。
試験中に「まだ【1】だ、急がなきゃと」問7以降でアセってしまっているのかもしれません。

 

【1】から【5】まであるうちの【1】であることは間違いないのですが、100点満点中の46点分であることも忘れないでください。あせらず確実に得点源としておきましょう。

 

問3はルートのある計算問題

前半で正答率が低いのは問3です。
平成29年入試では正答率70.6%でした。

 

問3はルートの計算問題です。
受験生にとって、「ちょっと昔」に習ったことなので解き方を忘れてしまいがちな問題です。

 

試験前にしっかり思い出しておいてください。

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