都立高入試での記述式問題と選択式問題の割合
都立高校入試の共通問題(第一次、前期)での記述式問題と選択式問題の割合がどのぐらいかを科目別に調べてみました。
都立入試では平成28年からマークシートでの回答となっていますが、すべてが選択式問題ではありません。マークシート回答用紙に記入する記述式問題もあります。
問題傾向は平成28年以前と基本的に同じなので、平成28年のものをもとに割合と配点がどうなっているのかをまとめました。都立対策の参考にしてみてください。
選択式問題が最も多いのは理科
平成28年の都立高入試問題での科目別選択式問題の割合は下記のとおりです。
科目 | 選択式問題数/全問題数 | 選択式問題の配点 |
---|---|---|
国語 | 14問/25問 | 70点 |
数学 | 3問/19問 | 15点 |
理科 | 22問/25問 | 88点 |
社会 | 16問/20問 | 80点 |
英語 | 19問/23問 | 76点 |
数学が低いのが一目瞭然だと思います。
数学は計算問題や証明問題などがあるため記述回答が中心となります。
反対に最も選択式回答が多いのが理科。全25問中22問は選択式問題で、記述は化学式を回答する問題など3問のみです。
ただし、選択式だからといって簡単なわけではありません。
むしろ反対。平成28年の都立入試で最も平均点が低かったのが理科なのです。
科目別平均点の詳細については下記の記事にまとめています。
⇒ 都立高入試での科目別平均点は?
記述式ではどんな問題が出題されているのか
科目別に記述回答が求められるのは下記のような問題です。
1問で配点が大きくなっているものもあるのが特徴です。
国語
「漢字読み取り」「漢字書き取り」がそれぞれ5問ずつ、1問2点なのでこれで20点分。
あとは「200字以内で答えよ」という1問10点の問題があります。
数学
数学は箱の科目と違って記述で回答するものがほとんど。
大問【1】の計算問題、作図問題や大問【2】【4】の証明問題などです。
理科
理科の記述回答はわずか3問。
化学式の記述、理由を説明する問題などです。
社会
社会も記述は少なく4問。
名称を答えるものと「簡単に述べよ」という問題が3問です。
英語
英語は英単語を答える問題と英作文があります。
英作文は「3つの英語の文で」との指定があり、1問12点の配点になっています。