都立高入試の過去問から国語の読解問題を分析

都立高入試過去問分析(国語・読解問題編)

都立高校の国語入試問題は大問が5つに分かれていて、このうち3つが読解問題となっています(残り2つは漢字の読み書き)。

 

読解問題の配点は合計で80点分(100点満点)。
都立高の入試問題には作文はないので、読解問題が国語の成績を左右します。

 

今回は読解問題について過去問をもとに分析してみました。

 

都立高校の国語入試問題の出典一覧

都立高校入試問題では大問【3】【4】【5】が読解問題です。

 

【3】と【4】はそれぞれ一つの文章を読んで回答するもの。
【5】は2つの文章(そのうち1つは座談会などの場合アリ)を読んで回答します。

 

過去5年間(平成24年から平成28年まで)の出典一覧は下記のとおりです。

  • 平成28年 … 伊集院静「どんまい」、名児耶明「書の見方」、木越隆「『枕草子』の性格」、「新編日本古典文学全集」
  • 平成27年 … 原田マハ「斉唱」、笹山央「現代工芸論」、梅原猛「梅原猛の授業能を観る」、大槻文藏、天野文雄「『能』という演劇」
  • 平成26年 … 長野まゆみ「夏帽子」、長谷川眞理子「生態学から見た持続可能な社会」、対談「後拾遺和歌集」、神作光一「百人一首の文化史」
  • 平成25年 … 稲葉真弓「唇に小さな春を」、佐藤京子「居住の文化誌」、座談会「方丈記」、堀田善衛「方丈記私記」
  • 平成24年 … 松樹剛史「熟してはじける果実のように」、宮原浩二郎「論力の時代」、漢詩についての対談

 

基本的な構成は、【3】が小説、【4】が評論文、【5】が古文に関するものです。

 

上下2段組で2ページが目安

都立国語の入試問題は上下2段組みでレイアウトされていて、読解問題の文章(大問【3】と【4】)は上下2段×2ページ分ぐらい掲載されています。

 

平成28年の問題の文字数は下記の通り。

  • 【3】伊集院静「どんまい」 … 約2100字
  • 【4】名児耶明「書の見方」 … 約2600字
  • 【5】木越隆「『枕草子』の性格」 … 約1900字
  • 【5】「新編日本古典文学全集」 … 約500字

 

単純に合計すると全部で約7100字となります。それなりの文章量がありますので、文章を読むスピードが遅い人は早く正確に読むための勉強も必要です。

 

ちなみに、日本人の平均的な読書スピードは1分間で600字程度です。

 

入試の読解問題の場合は、正確に読み取る必要があるのでこれよりも遅くなりますが、普段の読書は1分600字程度のスピードを目安にトレーニングしておきましょう。

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